
製造業
株式会社岡山村田製作所
『Last-1mile』に対応したSmart-Logisticsを実現
岡山村田製作所 様のご紹介
岡山村田製作所様は、1992年の創業以来、電子部品のセラミック原料やインダクタ、通信モジュールなど、多様な製品群の設計・生産を担う多品種生産拠点として発展してきました。
同社の製品は一般の方の目に触れる機会こそ少ないものの、ムラタのモノづくりの結晶として、さまざまな電子機器に組み込まれ、世界中で活躍しています。
また、岡山村田製作所様は、地域社会と人々の持続的な発展に貢献するとともに、従業員一人ひとりの成長を支え、さらなる価値創造を目指しています。

eve auto導入前の課題
岡山村田製作所様の工場は24時間体制で稼働しており、棟間の物流も昼夜を問わず継続的に行われています。また、寒暖差や天候の変化といった環境要因の影響を受けながらも、安定した物流の確保が求められていました。
こうした状況の中で、安全かつ効率的な搬送の実現が課題となっていました。
eve auto導入の決め手
1.屋外棟間搬送
作業者負荷軽減には天候の影響を受けず、一律のガイドやレールに依存しない自律走行型の屋外搬送システムが必要とされていました。
eve autoはこれらの要件を満たしており、搬送ルートの変更にも柔軟に対応できる点が評価されました。
2.既存物流システムや作業者操作との連携
無人搬送にはシステムや作業者指令との円滑な連携も重要な要件でした。 eve autoは、APIを使用することで走行制御でき、既存の業務プロセスを維持しながら自動搬送を導入できる点が評価されました。

eve auto 活用方法
岡山村田製作所様では、eve autoは一般の交通ルールに適応できると判断され、
無人車両の導入で、構内歩行する社員や協力会社様の走行車両も、改めて安全意識と未来社会に向けた自動車両との共生意識の向上といった効果も生まれてきているとのことです。
eve auto導入による効果
搬送自動化の推進と企業の意識変革
従来、最大1,000kgの荷物を作業者がフォークリフトで搬送していましたが、eve autoの導入により、この搬送作業を自動化し、作業者の負担を大幅に軽減しました。
また、フォークリフトのバック走行には視認性の制約があり、安全面でのリスクが伴っていましたが、eve autoに置き換えることで、安全リスクを低減しました。
Last-1mile 課題の克服
課題であった屋外の無人搬送を実現できたこと、また、APIコマンドでのシステム連携が可能であったことから、前後の荷物積み降ろしまで含めた「Last-1mile」の課題まで克服したLogisticsを構築することができました。
今後の展開
現在は2棟間ですが、全棟への展開を検討されています。
車両の動作意図を可視化する機能やAPIコマンドの拡充、非接触給電への対応など増々進化されれば、より安全で柔軟な運用の実現につながると期待されています。
台車情報

低床式牽引台車
製作:有限会社 宇野製作所(豊田市)
・様々な台車搭載用
・耐荷重600kg
・床面挿し式車止め/ラッシング止め装備
・前方小物BOXに部材収納

パレット搬送専用台車
製作:ダイドー 株式会社 滋賀営業所
・現在運用中の台車
・耐荷重1,000kg
・4WS/ノーパンクタイヤ(足回りは宇野製作所製)
・雨天対応、風速20m/s転倒しない設計
・LIB/PLC/Wi-Fi/夜間LED/電動シャッター搭載
その他の事例