石油化学
株式会社プライムポリマー 姉崎工場
ポリプロピレン樹脂のサンプル搬送工程年間1,800時間を自動化
株式会社プライムポリマー様のご紹介
株式会社プライムポリマー様は、三井化学株式会社と出光興産株式会社の包括的提携の一環として、2005年4月に設立されました。両社がそれぞれグローバルに展開してきたポリオレフィン事業を、生産・販売・研究の各分野で統合し、事業規模の拡大を図るとともに、シナジー効果による事業価値の最大化を目指しています。
同社の姉崎工場は、出光興産千葉事業所内に位置し、ポリプロピレンの製造を行っています。 ポリプロピレンは用途が広く、多くの銘柄が日々大量に生産されており、物性調整のために毎日サンプル作成と提出が行われています。
eve auto導入前の課題
ポリプロピレンの製品サンプルは1日に40点作成され、提出は毎日約30回行われます。そのたびに、サンプルを品質管理部署へ届けるため、片道1kmの距離を三輪車や自動車で往復していました。この運搬業務は生産管理メンバーの方が担当しており、単純な運搬作業のために主要業務を中断せざるを得ませんでした。また、トラックなどが往来するエリアを通るため、事故のリスクなども伴います。これらの課題から、業務の効率化や安全性の向上が求められていました。
eve auto導入の決め手
プライムポリマー様がeve autoを知るきっかけは、出光興産株式会社デジタル・DTK推進部様からのご紹介でした。実際にeve autoが稼働する工場の見学を通じて、『デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を目指す企業に最適なソリューション』と認識されるに至りました。搬送という単純作業を安定的に自動化することにより、従業員はより創造的な業務に時間を割くことができます。また、交通量の多いエリアでの運搬業務には常に事故のリスクが伴っていましたが、完全無人で搬送できるeve autoにより、「業務効率化」「DX推進」「リスク低減」の同時実現が叶うと評価され、導入されました。
eve auto導入による効果
1.単純作業の自動化
・従業員が単純作業から解放され、創造的な業務に集中できるようになった。
2.業務効率化
・1日あたり約5時間、年間で1800時間の労力を削減。
・削減された時間を、より価値の高い業務に充てることで、業務全体の効率が向上。
3.安全性の向上
・工場内での混合交通における運転の安全性が向上。
・自転車の転倒リスクなど、サンプル運搬中に発生していたリスクの軽減。
今後の展開
現在はサンプル提出のための搬送に活用していますが、他部門より「添加剤などの原材料を毎日トラックやフォークリフトで運搬している作業をeve autoの車両に置き換えられないか」というさらなる活用の要望が出てきております。その実現に向けて、牽引台車の仕様などを、模索・検討されています。
ルート情報
HOMEからGOAL(品質管理部署)まで片道1km、途中3箇所のサンプル採取用停留所有り。
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