eve autonomy、事業基盤の拡大のための資金調達を実行
~シリーズBのエクステンションラウンドにより工場や物流に加え新たな市場の開拓を実施~
株式会社eve autonomy(イヴ・オートノミー、静岡県磐田市、代表取締役CEO:星野 亮介、以下eve autonomy)は、『屋外搬送、今日から自動化』をテーマに、工場や物流施設を中心に自動運連レベル4の無人搬送ソリューション「eve auto®」を提供および運用してまいりましたが、このたびさらなる事業拡大を目的として、シリーズBのエクステンションラウンドとして10億円の資金調達を行いました。

eve autonomyは、2020年2月27日の創業より5年目を迎えました。当社が提供する無人搬送サービス「eve auto®」も2022年11月の正式サービス開始より3年目となり、より一層社会課題解決へのソリューションプロバイダーとして、事業の拡大を推進しております。
今回のエクステンションラウンドにおいても、これまでと同様にヤマハ発動機株式会社(本社:静岡県磐田市、取締役会長兼代表取締役社長:渡部 克明、以下ヤマハ発動機)および、共同出資企業であるティアフォー株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:加藤 真平、以下ティアフォー)による追加出資となります。
ヤマハ発動機は、長年にわたり蓄積してきたモビリティ技術と製造ノウハウを活かし、当社の事業成長を支援しています。またティアフォーは、オープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware※」を基盤とした技術開発を進めており、当社のソリューションにおいても中核となる自動運転技術を提供しています。両社からの継続的な支援により、当社は高い技術力を保持しながら、社会課題の解決に貢献する持続可能な屋外無人搬送ソリューションを展開しております。
eve autonomyは、産業領域における自動運転技術を活用したソリューションの提供を通じ、物流や生産現場の革新に貢献してまいりました。このたびの追加出資により、技術開発のさらなる加速、事業基盤の強化はもちろんのこと、工場や物流施設といったこれまでの顧客基盤に加え、新たな市場の開拓に注力しサービス提供範囲の拡大を図ることで、より多くの企業の自動化・効率化ニーズに応えてまいります。
ヤマハ発動機 株式会社 経営戦略本部長(CSO):青田 元 氏のコメント
eve autoを日本全国の工場や物流施設などでお使い頂くケースが増えたことで、eve autonomyの事業が軌道に乗りはじめました。
ここからeve autonomyのサービスが社会を支えるインフラとして発展していくために、一層の機能拡充を図る必要があると3社で合意しました。
eve autonomyには、工場内での無人搬送サービスの拡大に加えて、新たな価値提供機会の探求とそこに合致した商品サービスの開発による更なる事業の発展を期待しています。
今後もティアフォー、eve autonomyと共創活動を進め、ヤマハ発動機としても魅力ある製品の開発と信頼される車両の提供を継続していきます。
株式会社 ティアフォー 代表取締役CEO:加藤 真平 氏のコメント
ティアフォーは、自動運転ソフトウェアプラットフォーム「Pilot.Auto」や、クラウドを基盤とした開発運用プラットフォーム「Web.Auto」の商用化の一環としてeve autonomyの事業を推進してきました。eve autonomyは、すでに日本全国40カ所以上の顧客拠点で「eve auto」の展開・運用を行っており、自動運転レベル4の技術を活用した本格的な商用化の先行事例の一つです。さらに、「eve auto」は自動運転の実用化を先導する取り組みであり、今後の発展において重要な役割を果たすと考えています。当社としても、この運用実績を活かし、顧客のニーズを積極的に取り入れながら、自動運転の社会実装を推進していきます。
eve autonomyは、今後も「すべての『働く』に彩りを加え、人々がより豊かで楽しく、喜びに満ちた人生を歩むことができる社会を実現する」というビジョンのもと、産業領域における屋外無人搬送ソリューションのリーディングカンパニーとして、より一層、社会貢献性の高い企業への成長を目指してまいります。
屋外対応無人搬送サービス「eve auto」

eve autonomyは工場や物流施設向けに、主に屋外における事前の設備工事を必要とせずに自動搬送システムの導入を実現するソリューション「eve auto®」を提供しております。屋外環境においては、段差や坂道などの路面環境に加え、雨や日照の天候条件など、屋内より厳しい環境での運用が求められます。eve autoは、高い信頼性により全国で活用されているEVカートと、一般公道においても活用される最先端の自動運転技術を活用し、雨天や夜間でも工場等の敷地内屋外環境で自動運転レベル4での無人搬送運用を実現しているため、24時間稼働が求められる施設での運用も可能です。製造業をはじめ、物流業、石油化学プラント業など様々な業界で既に導入され、40拠点以上で約70台の導入実績があります。
【eve auto自動運転車両の主要スペック】
製品名 : eve auto(イヴ・オート) FG-01
寸法/重量 : 全長2,275×全幅1,105×全高1,885(mm)/483kg
最大牽引重量 : 1,500 kg
最大積載重量 : 300kg
駆動方式 : DCモーター/リチウムイオンバッテリー(スペア交換可能)
バッテリー : リチウムイオンバッテリー(スペア交換可能)
最大走行速度 : 手動運転時19km/h、自動運転時10km/h
最大登坂性能 : 9.6度(17%)無負荷・手動運転時、 6.8度(12%)積載300kg・自動運転時
安全機能 : レーザーセンサーによる障害物検出と停止、バンパーセンサー、
緊急停止スイッチ
自動運転機能 : 自動運転レベル4
(自律移動、交差点横断・右左折、障害物検出による一時停止)
主な管理機能 : FMS(フリートマネジメントシステム)
PC、タブレットで利用可能なクラウドシステム
走行ルート設定、停留所設定、ステータス監視、走行開始・停止制御
設備連携機能 : eve auto connectによる自動シャッター連携、信号機連携、
パトランプ連携 等
・製品・サービスページ:https://eveautonomy.com/service
・導入事例紹介ページ:https://eveautonomy.com/casestudy
本件に関するお問い合わせ
株式会社eve autonomy
セールス&マーケティング部 マーケティンググループ
Mail:mk@eveautonomy.com
Web:https://eveautonomy.com/contact